スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

子供の頃はスーパーチャレンジャー

カンパニョーロのテクニカルセミナーに行ってきた。EPSのバージョン3、バッテリーがシートポスト内蔵になったとか充電し易くなったとか、その他諸々。

セミナーにはできる限りすべて参加するようにしているが、高価なEPSを買ってくれる方がいないので、すぐに実物を取り付けできないところが残念。カンパユーザーが増えればもっといじれるのに。

先日お客様と会話していて、子供の頃は買ったパーツをまず分解してたという話になった。ようやく貯めた小遣いで手に入れた憧れの中級グレードのパーツ。ひとしきり撫でまわし、眺めまわし、2,3日一緒に寝たらとりあえず分解→組立→分解→組立。

ディレーラーに手を挟んだり、どれがどのワッシャーだ?なんて分からなくなりつつ機械いじりの要領を覚えていく。ネジ山つぶしたり手を怪我したりしながらコツと加減を体に染み込ませていった。

ホイール組は左右を組み間違ったりおちょこを取れなかったりで、軽量なリムをグネグネにして恐ろしくなったりしながら覚えた。工具が安物なのでスムーズにいかないことも多いが、そんな不満は持っても仕方ない。現状でどうにかすることを考えるのだ。なにしろ失敗してパーツが使い物にならなくなるのは、子供の自分にとって全財産を失うのと同じ。明日から走ることもできなくなるので必死だ。

しかしやはり壊す。壊れる寸前までいろいろ挑戦するのでやっぱり壊す。そして気付くと深夜、試行錯誤で修復する。できないときは涙を浮かべがっくり肩を落とす。終わった・・・・くそう・・・もっと上達してやる・・・・

大人になってちょっと贅沢になると、金の力で何とかなるので無駄な挑戦はしなくなったが、STIレバーなんかは壊さずにはいられなかった。パーツもシューズもドリルがあれば軽量加工できるので、念のために挑戦してみる。大人はダメにしても買い直すことができる。

壊れてもいないのにフィーリングが合わなければ買い替えるとか、飽きたから交換するとか、今試してみたいから家に持っているけど買い足すとか、気に入ったから同じモノ買いだめしておくとか、プロ選手なら当たり前にやることだしやるべきだと思う。

ちまちま修理したり、今度試してみようなんて考えてる時間は短い選手生命には無い。おかげで倉庫に溢れた膨大な量のフレームやパーツを処分することになったが。

そして今、子供の頃の宝を愛でた経験と、使い捨てで試しまくった経験とを合わせ、他人様の自転車を慎重に扱う日々。その時々でやるべきことが違うのも面白うござる。

基本的にいじりは好きなので、誰かカンパのパーツもいじらせてください。

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

〒858-0925
長崎県佐世保市椎木町533-5
電話:0956-48-4131
建物裏側に駐車場有り
営業時間:
10:00~12:00
13:00~19:00 

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