スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

がんばれ若者

木漏れ日の中でリバース中クラブに入会し、毎週隣の県から走行会に来るT君。始めた当初はへなへなで声は小さく覇気がまったく無い若者に見えた。電話がかかってくると必ずしばらく間があって「・・・Tです・・・・」また間・・・・おーいしっかりしろー!いきてるかー!

上り坂になると息も絶え絶えで顔色が悪い。普段から元気がないので、きつくてそうなのかいつも通りなのかよくわからない。しかし俺は若者に容赦しない。ことあるごとに「声が小さくて聞こえない、挨拶ははっきりしろ」と優しく指導。声が小さいと一緒に走っている人間が危ない。自分だけのためじゃなくて周囲に情報を知らせるために大きな声を出さないとだめだ。最近サドルの上では陸の上より少し声が出るようになった。 自衛隊の幹部に「どこかと同じ」と笑われた。

でも最初から声は小さくても芯の強さを感じたし、なにより自転車が好きになっていくのがわかった。ツールドおきなわ参加も決意したことで自分でも少し練習しだした。その甲斐あって走りも徐々によくなり、今では時折「おおっ!さすが若者、成長が早い」と思わせることもある。しかしいつまでも調子に乗せたりしないところが意地悪な俺。ちょうど良いメンバー構成だった今回の走行会でT君だけを特別指導。おっさんVS若者の図。

その結果がこの写真。おーいどうしたー生きてるかー?ゴール寸前で「ちょっといいですか」とつぶやいたかと思えば自転車降りてリバースしてるじゃないか。あと100mだったのにそこで止めてどうする?

酷いと言われることもあるけど、レースを走るなら後で後悔しない方がいいでしょ?しかも若者、一晩眠ればどんな疲労も回復する。おっさんは何日も回復しないからサプリに頼ったり、酒に頼ったり、9時に寝たり、練習さぼったりしないといけないんだ。

そしてどんなに苛めても優しく指導しても「楽しかった」と翌週も走りに来るのがT君。 土曜日はそわそわしてるとお母さんが言ってた。いいぞ。沖縄まで頑張って練習していこう。俺も時間が許す限り優しく指導する。早く上位チームと走れるところまで強くなるんだ。

来週も返事と挨拶はもっと大きくな。

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

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電話:0956-48-4131
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10:00~12:00
13:00~19:00 

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