師弟関係

入り口ドアが開くとそこには見慣れた顔。今は富山に住んでいる師匠の奥様が何故かそこに。

驚いて挨拶すると、今日久しぶりに佐世保に来られたそう。すぐに車を停めた師匠の元へ挨拶に行く。貴重な時間を割いて、わざわざアルカンシェルに来ていただいた。短い時間だったが店内で話をし、その後金田家へ。ありがとうございました。

自分の師匠は木庭賢也。今は競輪解説者として有名。１７歳で弟子入りした当時は全国でも有数のトップ選手で、話をさせてもらうだけでも緊張する存在。それが、朝から晩まで練習、食事、体のケア他全てにおいて面倒を見てもらい、奥様と一緒にバカな小僧を本当にかわいがってもらった。

これまでいろんな後輩と接する機会があったが、自分がやってもらったことを考えると、徹底的に責任もって面倒を見る勇気と自信がなく、誰とも師弟関係を結ぶことができなかった。トップ選手として多忙だったあの時、なぜ自分を初の弟子として迎えてくれたのか・・・今は何となくわかるようになった。

選手としてのみならず、言葉で語りつくせないほど生き方に影響を与えてもらった尊敬する師匠。不肖の弟子ながら、理想的な師弟関係を結んでいただけたことを誇りに思っています。