ホイール組み
壊れたホイールを組み替えた。今は完組ホイールが当たり前だけど、昔はよく組み替えたものだ。
最初にホイールを組んだのは中学1年か2年生。パーツカタログで散々調べ、必死で貯めたお金で軽量リムを購入。少しでも速く走るために強度など考えもしなかった。
YouTubeなど生まれてもいない時代だから、ホイールの組み方は雑誌の高級輸入車の写真を穴が開くほど見て研究し、とりあえずスポークの編み方を覚えチャレンジした。
千鳥もお猪口も知らずに組んだからなんか変。何度も何度も組み直し、ニップルの締め付けリズムや順序が雑でリムがヨレヨレになるとか、バルブの位置とスポーク位置がずれるとかとにかく失敗を繰り返し習得していった。
今でも思い出すのが先輩からホイールを組まされた時。当時中3の俺は高校の自転車部に混ぜて走らせてもらっていたので、先輩の機材修理を頼まれたりもしていた。
「どんな状況でもホイールを組めるようになれ」と先輩から言われ、仰向けに寝て組むことを強要。36本のスポークがぶら下がるハブとリムを頭の上に持ち、片手でニップルを取り、スポークが顔に突き刺さる恐怖と闘いつつひたすら組み上げる。
これに意味はあるのか?こんな状況必要?と思いつつも先輩の命令は絶対だからやる。おかげで我慢強さと寝ててもホイールを組む術を身に付けた。寝ながらホイール組める奴はそうそういないだろう(そんな無駄なことする馬鹿いないと思う)
そもそもこの先輩は他にも変な忍耐実験を色々やらせる人で、その後高校進学してもずっと遊ばれてた。 だから還暦迎えた今でも一緒に遊んでいる。 いつかもっとジジイになったら仕返ししてやる。
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