スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

生きてる証

膝の回復具合を見るために少しだけ外を走ってみた。様子見だからそろりそろりと走って違和感があればすぐ止めるつもりで。

だが久しぶりに走るので心臓は動かず未だギアを掛ける訳にもいかず低速走行。MTBとはいえあまりにも遅い。遅すぎて倒れるんじゃないか?身の程知らずにも悔しくなってついついピッチを上げていく。だが気持ちだけが体より前に進み身体とのギャップはどんどん開いていく。

但し関節の軌道がきれいになったからか、毎日ローラーに乗ってるからか、足はそこそこ回るので心拍は上昇しスタート5分で吐き気がしてきた。

それからはほぼ休む間もなく「ヒーヒーハーハー、ヒッヒッフー」とラマーズ法で走り続ける。途中何度もリーバース寸止めで飲み込む。これって無限補給食では?  あまり早くから追い込むのは良くないし、そもそも追い込む必要など全くないのに何故だ?酸欠でなにも考えられない。

死ぬほど低速なのに救急車要請レベルに苦しんで走る姿は他人に見せられたもんじゃない。知らない人が見たら危ないおじさん。だが平静を装う余裕もない。このペースじゃもたないとか先の事など考えずとにかく「ヒッヒッフー」と命を繋ぎながら走り続ける。

たった45分のサイクリングで抜け殻になり、座り込んでもシューズが脱げない。この放心状態がきっと自転車の楽しさ。レースを戦う緊張感や恐怖心は無くても、体を使い切る充実感はある。止まらない汗と心臓の苦しさ、これが生きてる証か。

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

〒858-0925
長崎県佐世保市椎木町533-5
電話:0956-48-4131
建物裏側に駐車場有り
営業時間:
10:00~12:00
13:00~19:00 

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