スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

入院日記8

いよいよ退院目標に設定した週が明日から始まる。様々な都合もあるが、今後どれだけリハビリの成果が出るかによって決まるだろう。知人からは「リハビらざる者食うべからず」と有り難い言葉をもらった。

今ではリカンベントを先に乗り出したじいさん達がおしゃべりしてる間に追越し、逃げ切り体勢に入った。俺は黙々と自分で決めたメニューをこなしている。

初めて固定バイクに乗るおばあちゃんは「自転車に乗ったことがない」という。PTの実習生も「僕も長崎育ちなので自転車乗れません」「自転車乗れますか?」と聞くので「昔乗ったことはあります」と答えておいた。

仮出所が認められ屋外歩行訓練へ。久しぶりの娑婆の空気は冷たいと聞くが確かに。でもうまい。 路面は平坦に見えても思いの他うねっていて歩き難い。普段なら気付かない僅かな下り傾斜が歩幅を縮める。 普通に歩くのって難しいな。

杖を持っていると割と車は道を譲ってくれるが、横断歩道に立っていても無視して突っ込んでくるご老人もいる。油断はできないぞ。そうだこんな時は印籠をもらいに行こう。年寄りは印籠に弱いはずだ。

散歩がてら保健所に行き例の「ヘルプマーク」を申請。ちょうど一年前に書いたあれだ。佐世保じゃ必要ないかもしれないけど、全国各地で助けてくれるかもしれない。すぐくれた。

休憩中、真っ直ぐに立つとこれまでとは全く違う感覚。そう、当たり前に両足が伸び切っているからすごく楽。従来の片足立ちとは違うから疲れる感じがない。おいおい、みんなこんなに楽してたの?

そしてちょっと歩いただけでバチバチの筋肉痛。夜はこっちが痛くて眠れなくなった。だって何年も使ってなかった部分をこれから使っていくんだから赤ちゃんみたいなもんだ。

チンバでビッコでガンニャの俺は卒業する。やりたい事をもっとやれるように、行きたい所にもっと行けるように、サイボーグとして生まれ変わる。

つづく

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

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長崎県佐世保市椎木町533-5
電話:0956-48-4131
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営業時間:
10:00~12:00
13:00~19:00 

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