スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

入院日記6

入院中は暇と思われがちだが、リハビリもアイシングも沢山あるし、検温、回診、食事、検査、風呂など定例義務は意外と多く、自身の動きもノロいので何かをやるにはこの合間の時間をつなぎ合わせるしかない。自主練も増やしたから昼寝もできない程忙しくなってきた。

病院での生活リズムにもだいぶ慣れたし、力の入れ処と抜き処も読めてきた。リハビリも無暗矢鱈に頑張っても無駄で、体の声を聞きタイミングが来た時にしっかりやると効果が上がる事を知っている。(なにしろ復帰のプロだから)

という訳で、身体も少し動けるようになってきた今、二つの新たなステージに入った。一つ目のリハビリではあの拷問マシーンを卒業し、リカンベントでペダリング。

最終的に拷問マシーンの限度角一杯も難なくこなせる様になり、所詮口ほどでもない機械だったと判明。まだ人間がロボットに負けるわけにはいかん。

リカンベントは空気抵抗が少なく、前傾を保てない一般人でも結構な高速で走ることができる仰向けで走る自転車。バンクで走った時はレース用バイクでないにも関わらずいいスピードが出て驚いた。あれ楽しいからいつか手に入れようかな?

これのリハビリ用固定バイクからスタート。ようやく自転車らしいものに跨がれる日が来た。

細かいことを書き出したら切りがないけど自分の自転車選手としての感覚がまだ残っていることにも気づかされた。きたぞー細胞が活性化する感覚、これからが本当の復帰(どこに?)だ。

ペダル上の足裏の感覚、クランクの長さやシートの角度、足首膝股関節の軌跡、インナーマッスルの動き・・・あらゆる部分と全体の連動に神経が巡りだす。40年以上折れ曲がっていた膝が真直ぐになった動きに感動すらあった。

今思うとこんなにバランス崩れたままで、かなりハンディ背負って走ってたな。俺って偉いわ(一応自分で褒めとく)おっさんなのに身長が2センチも伸びて別人になったぞ。

つづく

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

〒858-0925
長崎県佐世保市椎木町533-5
電話:0956-48-4131
建物裏側に駐車場有り
営業時間:
10:00~12:00
13:00~19:00 

Translate »