スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

入院日記2

手術翌日から始まった復帰プログラムは1時間の拷問を2セット+テクニカルトレーニングと自主トレ。あと大事な睡眠。寝ることで細胞を蘇らせている。

毎度のことながら復帰トレーニングの方が日常のトレーニングよりもしんどい。急激に落ちた体力と筋力と感覚を元の位置まで引き上げるのは結構な根性がいる。

しかも早期復帰しないと生活できないとなれば必死にもなる。がしかし、今の俺は元の位置もかなり低くレースを走るつもりもないし、プロ選手レベルになる必要は全くない。というより出来ないから昼寝しながら気楽にやれる。

なので皆さんが「焦らずやれよ」と言ってくれるように焦ってないのだが、予想外に病院側がグイグイやってくる。今やっとかないと後が大変だとかなんとか言って。

鉄は熱いうちに打てとでもいうように、かっ捌かれた傷跡を引きちぎるように機械で無理やりひざを曲げられる。(俺)「ちょい待ち!これまじ傷口開いてるでしょ?」(ナース)「いーえ破れた人はいませーん」(俺)「いや絶対これ血が出てるって」(ナース)「出たら見せてくださーい。おばあちゃんでももっとやりますよー」この繰り返しが毎回続く。激痛。

ちくしょう!女は痛みに強いともいうし、年寄りは筋肉無いから曲がるんだろ。『傷口破れて再手術になった例を知ってる』と俺は医療関係者から聞いて知ってるんだぞ。聞かなきゃよかった。 尋常じゃない痛みに「俺の手術は失敗では?」とまで疑心暗鬼になってくる。

しかも1時間後の拷問終了の時間だけは忘れず止めに来てねと毎回念押しするのに、ぴったりに終わることはまずない。5分~10分近く遅れて停止ボタンを押しに来る・・・・ううぅ俺の根性を試しているのか?いやフィジカルより先ずはメンタルから鍛え直せということか?  こうなったらナースコールだけは絶対押さん!根性見せてやる!と冷や汗たらしながら耐える毎日。入院中にかなり人間不信になった。

これを読んで思い出す仲間もいるだろう。修業時代にゴール直前で「あと200もがけ」と言われてた事、「1kmで垂れるなら1200全力で行け」と走らされたあの頃と全く同じ気分だ。この1秒の長さがわかっているのか?

医療従事者と患者の信頼関係を引き裂くこの機械だけは早く卒業したい。

つづく

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

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