スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

ママチャリでGO

朝早く友人から電話があった。「たまらんばい、聞いてくれ」

友人は毎朝6時頃、20キロ離れた職場に車で通っている。この朝出勤しようとしたところ、自分の車の直後に誰かが駐車しており車を出せないことに気付いた。曰く「片輪走行でしか出せなかった」  そこで若いころ車を持ち上げて動かすいたずらをしていたことを思い出し、通りすがりの大学生をつかまえて一緒に持ち上げようとしたがやっぱり動かない。大学生にとっては朝っぱらから車を持ち上げろと言われていい迷惑。もちろん力は入れていなかったと思われる。

こんなことで仕事に遅れる訳にはいかない友人。思案の挙句、ママチャリ出社を決心した。この彼、つい2か月ほど前に30年ぶりに自転車を手に入れたばかり。運動不足から、ひと月前には2キロほど走って息切れするレベルだった。さすがに自分でもママチャリで往復40キロ走ろうとは思わない。が、刻々と迫る出社時間。焦った彼に他の選択肢は考えつかなかったらしい。

ママチャリで車道を走り、1時間かけて職場にたどり着く。途中いろんなことを考えたそうだ。「オガタは若い頃もっとたくさん走っていたはず(自転車が違う)」「トンネルがこんなに怖いとは知らなかった(自転車乗りの気持ちがやっとわかった)」「歩道のバリアフリーなんてどこにある!(歩道も車道も自転車のことは眼中にない設計)」「このきつい上りも帰りには楽な下りだ(その逆も真なり)」

いろんな自問自答の末に新しい世界が見えたか?どんなアクシデントにも強い自転車。おかげで帰宅難民ならぬ出社難民にならずにすんだ。よい経験。

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

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長崎県佐世保市椎木町533-5
電話:0956-48-4131
建物裏側に駐車場有り
営業時間:
10:00~12:00
13:00~19:00 

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