スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

AEC9周年の日

おかげさまでAECオープンより今日で9周年を迎えました。有り難うございます。

先日お客様と仕事に対する方向性について意見を交わす機会があった。こういう本音の意見交換は大好きだし、これまでも事ある毎にブログで放言してきたが、せっかくなのでこの機会にその方にもブログ読者にも改めて自分の考え方を知っておいてもらいたく書き込むことにした。

少々長くなります。

先に断っておくが、これらは各自の考え方なので他を否定するものじゃないし、その人の置かれた環境や状況、過程において変化するものなので今の自分の考えを伝えるだけです。

20代半ばに「仕事とは何か?」と尋ねられたことがある。その時の回答は「生活の糧であり生き甲斐である」だった。常に自問していたのでよく覚えている。

ペーペーのプロ選手で、「生きるために金を稼ぎたい」と「成り上がるためにとにかく勝ちたい」くらいしか思いつかず今を生きるので精いっぱい。将来に夢は持っているが今思えば若者らしく足元を見て走っていた。戦うのは辛いけど「これぞ男の生き甲斐」と感じるほどスリルたっぷり濃厚で楽しい時間だったのも事実。遊びの時間も充実していた。

30からしばらくはプロとして最高の環境に身を置きたいと沖縄へ移籍。これまでの常識は覆され井の中の蛙だったことを知る。妬みや裏切りにうんざりする孤軍の戦いだったが、厳しさゆえに図太く周りに流されず自分を貫くことの大事さに気づいた。犠牲を多く払い最もわがままに仕事を優先し仕事が精神修養だった頃。

40を迎える頃には夢は遠のき無事に生きているありがたみを実感し、「生活のため」だけに走ることに切り替えた。耐える仕事を義務感で続ける「形は選手でも心は選手じゃない」時期は夜も眠れないほど苦しかった。自転車界に対する恩返しの意味で立ち上げたNPOの活動も忙しく、遊びの時間は自転車以外ほぼなかった(自転車は遊びと仕事の両方だった)が、全国の人に喜んでもらうのは楽しかった。その頃出会った片山右京さんからもそうした時期があったと聞いてちょっと安心した。

その後積み上げた準備が運良く実を結び、義務感から解放された日から仕事は自分の意思を最優先するように決めた。コンマリ風に言うと「ときめき」が基準だ。やらなくちゃいけない仕事ではなく、やりたい仕事。「自分がやりたいと思うことは損得抜きでやる」「やりたくない仕事はやらない」仕事以上に大切なことは山ほどある。遊びの時間はそれまで以上に充実し、仕事とも更に結び付きが強くなった。

50を境に次の生き方に移行した。語弊があるかもしれないがお客様第一ではなく自分第一。俺の仕事は、まず自分が楽しむことで他人に楽しんでもらう。誰でもそうだろうが職業人のサービスは、いくらお客様が望んでも所詮自分のできる範囲でしかできない。それを認めた。ママチャリの修理も受けないし、閉店時間に仕事はしない。顧客満足度100%達成なんて無理。但しやりたい事なら時間や報酬に関わらず自己満足度100%を目指してやる。

お金をいただくからお客様に全力で尽くすのではなく、額に見合った分は最低でもやる。それ以上は自分がどこまでやりたいか出来るかで決める。そもそも嫌な仕事は受けない。例えば競輪の賞金が1/10だったら出走はできても命がけで走る事なんてできない。

子供の頃から一貫してきたのは自由を求めること。自分の意志で仕事を選択する事こそ自由。仕事の中にも自由が欲しいから自営を選び会社を立ち上げ、束縛から逃れつつ生きようとする。時間にも金銭にもお客様にも拘束されたくない。仕事の時間も内容も報酬もお客様も自分が決める。そのためにやるべき事は多いが好きでやるから問題ない。

人のために仕事をするなんておこがましいから、自分のため自由を得るために仕事をする。もちろん仕事以外も自由意志を持って行動する。仕事の義務は他から与えられるものではなく、自分の意志でやり遂げると決めたものに変える。

もうここまででずいぶん反感を買っているかな?でもまだ続く。

今AECでの仕事の半分は自分の使命だと思っているから、報酬に関わらず自分の時間を削ってでもやるが、やりたくないことをやってる時間は俺にはない。俺の説明を聞きながらネットで商品検索するような人はお客様とは思わないし、高飛車な人の相手もしたくない。

時間は大事。大切な人と一緒の時間や一人になる時間を削れるのは、自分がそうしたいと思える時間だけ。嫌々仕事をするくらいなら昼寝でもしてた方が良い。定休日を決め自分の予定を周囲に合わせるのが当たり前だとは思わない。営業日の告知はするけど都合によっては直前の変更もする。

・・・以上全てを手に入れる人はごく少数で、残念ながら俺もまだ至っていない。だからそういう仕事ができるようになろうと努めてきたし、今もそれが一番やりたいことなのです。それでもこいつと付き合ってやるかという方は仕事を超えてお付き合いさせてください。

やばい・・・10周年迎えることできるかな?

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