スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

入院生活2

チューブその一 チューブその二何しろ俺は入院のプロ。恥ずかしながら30代までに全国各地で800日程お世話になってる。怪我をしてるといえ何百日も健康な若者が病室に閉じ込められるのは不健康そのもの。発想を転換して如何に入院生活を楽しむかが大事だと学んできた。

アンラッキーと思ってベッドでしょんぼり過ごすか、自分に巡ってきたチャンスと思って新たな力をつけるか、こんな時こそ精神力が問われるのだ。

今回は老朽化したパーツのオーバーホールだが、仕事を何日も休むのはお客様にも迷惑をかける。とっとと手術して、さっさと歩いて退院の予定だった。

しかーし、ドクターと一緒にモニターを見ながらのオペ。膝の中を覗いてみると予想以上にズタボロ。ベアリングが錆び、玉押しが虫食い状態。「こりゃひどい、ずいぶん酷使しましたね」とドクター。俺もそうかと思ってた。

本当は必要だけど使えなくなったパーツを切り取り、やすりで削り、掃除機で吸い取る。膝の中から37年前の補修パーツが出てきたのには驚いた。

2時間弱のオペが終わると病室で麻酔が取れるのを待つ。ピクリとも動かない足に「下半身不随になるとこんな感じか」と疑似体験。過去には2度ほどそうなりそうなこともあったから、今の自分に感謝だ。

徐々に腰から感覚が戻り夜中に指先の麻酔が切れる。これからが痛みとの戦い。手術痕は大したことないが、膝の中が疼く。周囲の筋肉は痙攣しっぱなしで1分と同じ体勢でいられない。削った骨の周りが全力で再生しようとうごめく。長い長い夜がこれから数日続く。

プチ断食も終わり、ようやく看護師さんの笑顔で清々しい朝を迎えるが、体にはチューブが入力1出力2の3本差し込まれてる。左手、右足、真ん中の足だ。気分のいいものじゃない。俺が死ぬ時はチューブ挿入お断りだ。

4日目でもろくに歩けない。5日で退院は無理な気がしてきた。しかし考え様によっては仕事もせずに毎食ルームサービス。美人の看護師さん達に囲まれ一日中ゴロゴロ過ごせる贅沢な時間だ。予定が狂った時はすぐに切り替え、営業日カレンダーを変更ポチッ。休養延長。

調子に乗ってつづく

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