スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

噺家デビュー

三遊亭らっ好と。後ろは心霊写真じゃなく「はち好」さん。ちっちゃい頃から知っている子が落語家になったので、昇進披露興行に行ってきた。彼の名は「三遊亭らっ好」 師匠は好太郎さん、大師匠は笑点でお馴染みの好楽さん。

噺家の世界は、「前座見習→前座→二ツ目→真打ち」となるそうだが、プロと呼ばれるのは二ツ目からで、これに昇進した。3年半の前座修業は師匠や大師匠のありとあらゆる身の回りの世話に始まり、落語はもちろん鳴り物もしきたりも、色んなことを覚えていかなきゃならない。休みは大みそかの一日だけらしい。

大師匠の孫の運動会へ応援に行き、一着獲らなければ破門だと脅されたり、師匠がティッシュを取ればゴミ箱を差し出すとか、笑い話をしていたがそりゃ当然だろう。常に先輩の先を読み、礼儀を重んじ、気を使い可愛がられることで芸を教わる。もちろん酒も飲まなきゃならん。

それら雑用からある程度解放され、これからは自力で稼ぐ。・・・ということは、自分で仕事を取らなければいけないということ。ここが本番第一歩。自分の頑張り次第で将来どうとでもなるけど、周囲の助けが無ければどうにもならないのは自転車の世界と同じ。二ツ目の昇進祝いとかは普通やらないらしいけど、大師匠、師匠をはじめ大勢の仲間が故郷に錦を飾りに来てくれたのは、らっ好の人望に違いない。

どんな無駄に見える雑用も、理不尽も全て自分のためと思えたら必ず自分のためになる。うるせぇくだらねぇと思ったら全て無駄になる。これが徒弟制度。

誘っていただいた打ち上げで皆さん方と話をしたら、どれだけ一門の方々や関係者達に可愛がられているのかよくわかった。きっと出世するだろうね。俺もこれから荒波の中船出する彼を応援するばい。

こうして大舞台を踏む姿を見てると、それだけで修行の辛さや師弟関係や稽古を想像できて、自分の若い頃とオーバーラップして涙が出てきた。 俺も師匠には可愛がってもらったなぁ。今の自分があるのは師匠のおかげ。

あらためて師匠に感謝の気持ちが湧いてきた。

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