スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

さおりちゃん

謎のサバイバルグッズさおりちゃん日曜日でようやくひと段落。溜めこんだ仕事をやり遂げ、昨日はお客様と焼き鳥食べに行く余裕ができました。

大抵ひとはわがままで贅沢。忙しい時は暇が欲しいと言い、暇なときは仕事を欲する。悲惨な状況に置かれると平常を羨むが、普通の日々にはその有難みを忘れ愚痴を言う。体にガタがきて自転車に乗れなくなると、もっと走りたいと願うのも同じか。

今やれることはこの仕事。事務仕事はあんまり好きではないけど、メカいじりと作戦会議は時間を忘れて楽しめてます。子供時代と違うのは、頂くお金以上の責任。締め切り時間。そしてなにより楽しいお客様との交流。

Ⅿさんはそんな愉快なお客様の一人。渋いチネリも買っていただいてるし、目新しい物を見つけてはオーダーしてくださる。Ⅿさんはいつも荷物が多い。自転車で来る時だけじゃなく、車で来店してもパンパンに詰め込んだリュックを背負ってくる。

短足短パンにサンダル履きの俺と似たような格好に親しみを覚え、最初の来店時に話込んだら、面白い話題がわんさか出てきた。若い頃の日本縦断、おっさんになってからの人には言えないサイクリングの失敗談など、とにかく笑わせてくれる。

で、その荷物は何なのかと質問すると、究極の「念の為グッズ」。クマに襲われたときのホイッスル。汚れた水をろ過して飲めるフィルター。複数の高照度ライト。2種類の瞬間接着剤。何にでも自分の居場所を書き込めるペンなど。熊本地震以降は瓦礫に埋まっても生き延びる焼酎も増えた。

念のために言っておくが「いつ使うんだ?」とか聞いてはいけない。そんな野暮な奴はいざという時に真っ先に死ぬ。

まだまだリュックに詰め込まれたものは多いが、あんまり楽しいので中身は少しずつ教えてもらうことにしている。俺の仕事に気を使って長時間居座ることをしないⅯさんに聞ける話は小出しである。なにしろ道具ひとつに対して思い入れが深いので徐々に聞き出す予定だ。

今回教えてくれたのは、ひときわ愛着を持ってらっしゃる様子の洗濯バサミ「さおりちゃん」。サバイバル時に最も重要な役割を担っているらしい。「さおりちゃん」の役目は無人島で一人ぼっちになった時の話し相手だ。確かに一人じゃ寂しい。でも・・・・あ!いやいや、それは大事だ。洗濯バサミ「さおりちゃん」は生死を分かつ最後の砦。

平時の今こそ、誰もに「さおりちゃん」が必要なのだ。

こんな終わり方でよかったか?

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アルカンシェル

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電話:0956-48-4131
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10:00~12:00
13:00~19:00 

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