さっそく説教

「全員合格しました」　公立高校の合格発表があった昨日、いつもの４人組が報告に来た。

よっしゃー！やったな。おめでとう！　本当に心配してたぞ。受験直前まで店に来るから、さっさと帰って勉強しろと追っ払ってたが、結果良ければOKだ。受験当日に揃って来た時は、顔色が悪い奴がいたから気が気じゃなかった。多感な少年をなんと慰めればいいのか考えたじゃないか。杞憂に終わってよかった。

さて、これから彼らは自転車競技部に入る。当然部活がやりたくて受けた高校だから覚悟はできてると思うが、どれだけ練習で苦しめるのか、レースで笑えるのかは自分の頑張り次第。自転車は踏むことも踏み止めることも自らの意思で自由にできる。意志と快楽の勝負に打ち勝つか流されるか？選ぶのは自分。たった２年半で結果は出る。その先に待っているものが違うだけだ。

今回のブログは俺の教訓を踏まえ、この中学生達に向けて説教する。自転車部に入るからには俺の後輩だ。これまでとは扱いが違うから覚悟しておけ。次に言うこと聞くなら可愛がってやるからな。

まずは礼儀だ。挨拶、感謝、返事、これらができないやつはダメだ。今回しっかり報告に来たのはポイント高いぞ。直立で目を見て話せるのも先輩達から可愛がられる要素だ。

挨拶は大きく、常に先輩より先に。教えを乞う人生の先輩の後から挨拶なんてもってのほかだからな。相手に聞こえない挨拶はやってないのと同じ。

感謝は親や先生、自分の周りにいる仲間、陰で応援してくれる親戚や友人など全てに忘れるな。もしも日本一の選手になったとしても天狗になるな。自分ひとりの力じゃ絶対になれないという事を忘れちゃいかん。周りの支えがあっての自分だ。調子に乗った時に転落は始まるぞ。

返事は常に「はい！」これで十分。しばらくは「はい」意外は必要ない。つべこべ言いだした途端に教わるものは無くなっていく。成長したけりゃ間違ってると思っても「はい」と言ってすぐに行動しろ。それが結局失敗でも絶対無駄にはならん。　あ、もちろん社会的反則は断れよ。万引きとかしたら許さんぞ。

遅刻と嘘は厳禁。無くした信用はなかなか取り戻すことができない。楽しい事ばかりじゃないから言い訳したくなることもあるだろうが、言い訳もするな。くだらんプライドなど持たなくていいから素直に謝れ。

昨日も話したように、人並みにやってりゃ人並みで終わる。やれと言われた以上のことを自らやる者だけが抜け出せる。流されるな。ずるして楽をしたって弱くなるだけだ。日本中の高校生がライバルとして一斉にスタートを切ったんだからな。

レースの結果はどうなるか分からん。でも強い意志を持って自分を信じて頑張った者は、きちんと神様がご褒美を与えてくれることに気づく。