友人が来た

一通のメール、いつもながら突然大阪から友人が訪ねてくるという。これまでも何度か何も言わずに訪ねて来たが、自分はひと月の３分の１も家にいない男。いつも会うことができなかった。突然来ても無理だと分かりメールを送ってくれた。それでも到着２時間前。

スクーターに乗って現れた古い友人は、昔一緒に競輪学校を目指して練習した仲間。今では考えられないような悪条件と環境の中で苦しい練習に励んだ。
真冬の早朝から手足が凍傷になりながら走っていたので、シューズの上に靴下を被せるという画期的な技を編み出した彼を尊敬した。今は冬物シューズカバーを当然のように履くが、当時はあっても買えないほど貧乏。とにかく当時の冬は寒かったので今は楽勝。

少しだけ昔話をして旅立った友人は翌日雲仙を登山し、四国周りで大阪に帰るという。昔からチャレンジャーで早朝から島原半島をピストレーサーで二周の練習に行ったり、徒歩で一周に挑戦したり（これは確か途中棄権だったと思う）、限界に挑む変な人だった。今年２０数年ぶりに自転車を組んでトライアスロンにも出場した。まもなく５０歳だが職場の若手よりも好成績だったそうだ。ランニングを欠かさず、公園で懸垂に励む変なおじさんは今日も元気。また会いましょう。