スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

偉大な人が亡くなった

訃報が届いた。自転車業界全体にとってとてつもなく大きな人物が亡くなった。

森幸春さん。ロードレース界を長年引っ張ってきた伝説の選手。ありとあらゆるタイトルを総なめにし、数々の名選手たちが憧れ目標にしていた。強いだけじゃなく、常に物腰柔らかな人格者だったことも人を惹きつけた魅力だったと思う。多くの人が影響を受けた。

今から30年以上前、2度目の国体に出場した時、会場で前から歩いてくるオーラバリバリ集団の先頭が森さんだった。雑誌で見たことがあるだけで雲の上の存在。その両脇を固めるのがナショナルチームを引っ張る三浦恭資、高橋松吉の両氏。その後ろにも実業団の有名選手が連なるのを見た時、道の端まで避けたことを覚えている。

それから10数年以上経ち、縁あって森さん、三浦さん、松吉さんらと会話できるようになり、森さんには自分と三浦さんで立ち上げたNPOのメンバーとして講習会を開いていただいたりもした。その後の打ち上げでも熱心に自転車の話をされていたのを思い出す。

お会いするたびに気さくに声をかけていただくのがなんだか畏れ多い感じがして、メールなどが来ると正座して読もうとするくらい有難かった。いつも紳士的な口調で自転車の話は何時間でも尽きず、電話で1時間以上話すことも度々。去年の電話では「ローラーの上で死ぬのもいいね」などと冗談を言われていた。まだ病気など思いもしなかった頃。

病気と聞いてわずか数か月。最後の最後までご自分のショップと自転車仲間のことを気にかけておられたそう。「早く元気になってまた自転車の話をしましょう」の約束は叶わなかったけど、ほんの一瞬でも森さんと交わることができて自分は光栄でした。ありがとうございました。

あの世でも自転車走らせるんでしょうね。ご冥福をお祈りします。

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