最後の砦

ワットバイクの試乗を徐々にやってる。理由があってまだ本格的なトレーニングをやっているのは１人だけ。なにしろ苦しむのが好きで（むしろ喜んで）何をやらせても文句を言わない（自転車の時だけ）人なので。　ブログ読者はもう誰だかお分かりですね。ニヤリ

ド初心者から教えただけあって秘書のペダリングはきれい。フォームとペダリングの見た目だけは一流選手と見まごうくらい。それでも理想のペダリングに近づけようとすると足がきついの尻が痛いの四苦八苦。一朝一夕でできるようなら誰も苦労はしない。

ペダリングトレーニングはこれからとして、常連客にテストを体験してもらうことに。なるほど、それぞれ違いがあるねぇ。左右バランスが悪かったり出力角度が違ったり。ペダリングについては選手時代にずいぶん研究したし最大の課題でもあった。よく勘違いされているが、ただの筋力差ではない所がミソ。

詳しく話すのは時間がいくらあっても足りないので、初級編として分かり易く液晶画面で見てもらう。被験者は最初何のことか分かってないが、これほど人によって違いがあるとはね。リアルタイムで変わっていく画面。意識と動作の伝達がもう一つ先のデジタル表示で目から入るのは面白い。

一人にやにやしながら観察しているが、どうも自分と同じ形状が一人もいない。なんで？俺がおかしい？今は自転車にたまに乗る程度の普通のおっさんだし、体ガタガタで選手を辞めたくらいだから変になっても仕方ない･････と思っていたらついに同じ形状発見。

昨日ブログに書いた元選手。おおっ！もしやこれが（元）プロとアマの差？そういえば昔見せてもらった中野浩一さんのペダリング図形や競輪学校時代のテスト結果。機械は変わっても似たようなところは読み取れる。強い選手には特徴があったことを思い出す。

なるほど。さすが俺。一応プロで走っていた片鱗はある。今では運動量もリハビリ程度で初心者並みの脚力だが、何とか走れるのは技術とずる賢さのおかげだった事が判明。これぞ３５年間の蓄積。

裏を返せばみんなにこれ覚えさせたら俺の出る幕無くなるのでは？「最後の砦」伝えるべきか？