この連休に「金田屋」に行ってきた。元競輪選手　金田（カナダ）さんが引退後に独自に研究して生み出した超絶品のラーメン屋さん。ここは先日紹介した和田選手の店の本家になる。場所は行橋、車でさっと行ける距離。久しぶりに会う先輩だが快く迎えてくれた。そして出されたラーメンを食べてみると、何だこれは？まさに異次元の味！こんなうまいラーメンは初めて食べた。これまで美味いかまずいかくらいは気にしても、ここまで何が違うのかと思わせるラーメンを食べたことは無かった。それもそのはず、聞けば去年のインターネット上の投票（食べログ）で日本一になったラーメン店だそうで、食通達が絶賛するのも尤もだ。

学生時代から自転車で名前を知らしめた男が食の世界でも道を極めている。本人はまだまだ奥が深いと言っているが、本当に凄いと思う。他の分野でも一流となった選手が多くいるが、徹底した努力と研究心と根性があったからこそだろう。
凡人の自分は爪の垢いただいて帰りました。

レース３日目の準決勝３レース、店を閉めてお客さんと一緒に観戦してきた。２７年ぶりに入る佐世保の観客席。実際はアマチュア競技をスタンドで見たことがあるが、競輪開催中に立ち入るのは初めて。強い選手ばかりなので迫力があるのは承知だが、こうして数ヶ月レースから離れてみると競輪選手の凄さがよく分かる。よくもあんなスピードであんな紙一重の捌きができるもんだ。本当に自分もこうして走っていたのか信じられない。

９レースはオリンピックメダリストの長塚選手からと予想するも２着。１０レースは先の小倉でも抜群の走りをしていた新人深谷選手から初の車券購入で見事配当ゲット！最終１１レースは地元の後輩、井上選手と阪本選手に期待を込めた車券購入。がぁ何と！気合の入った井上が他の選手を落車させて失格。阪本も車体故障の棄権となってしまった。ファンも残念だったが、地元だけに二人とも相当悔しい思いをしているだろう。

ファンの目には触れないが、選手は死ぬほど辛いトレーニングを積んで勝負に挑む。そしてぎりぎりのところで勝負をしている。自分自身落車も失格も沢山経験してきたが、嬉し涙も悔し涙も流せる男の仕事だ。ファンも選手も一緒に泣き笑いのドラマを味わえる競輪。フェンスの外に出て改めてその素晴らしさを知る。

明日１９日の決勝戦、鍛え抜かれた選手の仕事を是非見に行ってみてください。

競輪を走る選手はレース前日から競輪場に入り身体や自転車の検査を受ける。これを前検日といい、１３時の締め切りまでに受付を完了し、軽い練習などの後、翌日以降のレースに備える。今回の記念競輪に仲良くしている和田誠吾選手が走るので連絡してみると、前検の前日から会いに来るというので一緒に食事に行った。場所は「鳥きん」。店に来てくれる若者が働いているので行ってみたが、鳥の刺身がうまく気に入ったのでまた行った。
魚はもちろん、馬刺し、牛刺し、鳥刺しとどうやら自分は刺身が大好き。しかも沖縄では馴染みの店で豚刺しをよく食べていた。豚の刺身というと一般には「禁忌」と言われていて店で出すことも許されないようだが、そこは特別保健所も認めた沖縄の有名店。これがまた旨い。ほかにもいろんな豚料理があり「あぐー」という沖縄在来の豚は絶品。

この希少なあぐーを使ったとんこつラーメンを食べさせてくれる店がある。それが和田選手が広島で経営している「金田屋和田党」というラーメン店。藤井フミヤさんも絶賛の行列ができる店だ。こりゃレース終わったら食べに行くしかない。