競輪ファンなら当然知っているが、自転車マニアでも知らない数字が出走表には書かれている。そのひとつが「ギア比」今回の競輪王を獲った海老根選手は4.00とメンバー中最も重いギアだった。このギア比はフロントギア÷リアスプロケットなので５２×１３のはず。このギアをケイデンス１３０回転前後で回してラスト２００Ｍのハロンを走るということ。
２つ目はその競輪でのハロンタイム。１０秒台から時には１３秒になることもあるが、これは道中で足を使うかどうかによって大きく違う。展開上激しい競りが続いたり、先行屋が早めに動き出すと皆が足を使ってしまうので上がりタイムだけで判断はできない。現に先の決勝戦も先行屋の叩き合いが激しく、捲ったタイムで１１秒５と平凡。このクラスでさえそうなんです。
それとついでにもうひとつ、出走表右端に入れた数字わかります？①２６０００、②１３７００、③９０００、これが賞金。１着が２６００万円、以下同様。勝ち獲る選手はそれに見合う努力をしているということですね。

競輪発祥の地小倉競輪場で開催された競輪王決定戦を観戦に行った。競輪選手なら誰もが一度は夢見る特別競輪の決勝戦。自分で走る夢は叶わなかったので、引退したこの機会に行ってみた。
師匠や選手時代の仲間や先輩らとも会えたし、観客に混じってメディアドーム内を歩くのは新鮮。想像以上に若いファンも多く、テレビで見るより競輪場は観客数がすごかった。師匠と共に観客席に居ると次々にファンが声を掛けてくる。話もできないので移動してで９レースを観戦後、バンク内の特設ステージに行ってみるとブリヂストンアンカーの藤野監督と久しぶりに再会。彼も選手引退後はなかなか自転車に乗っておらず、お互いに「サイクリングがいいよね」などと話しながら一緒にその後のレースをバンク内側から観戦。ロードマンの彼は初めて生の競輪を見たそうで、「すげー！」と興奮。そりゃそうだ、自分が見てもこのクラスの選手の走りにはしびれる。
そしていよいよ１１レース決勝。２０歳の大型ルーキー深谷が準決勝も圧勝と昇竜の勢いで勝ち上がっており人気を背負う。ゴールライン前で見ているとスタート前観客のボルテージも最高潮に達し大きな声援が飛ぶ。レースは深谷の強烈なダッシュからの先行を昨年のグランプリ王者海老根が捲りきって優勝。仲良くしている岡部が３着に入る健闘。
やっぱりレースは面白いね。感動する。今月１６日からの佐世保記念競輪にも深谷が走ります。地元選手も多く走りますので応援お願いします。

昨日の雨はひどかった。昼間だというのに車のライトをつけて走るほど真っ暗。雷はなり続け、最初は北朝鮮のミサイル攻撃かと思ったほど。まあちょっと強い雨だっただけかもしれないが、よりによって友人の引越し手伝いをする日。天気予報からこれはやばいと思い、早朝から動き出す。予定を繰り上げて荷物を運び、何とか雨の被害は最小限で済んだ。
この早朝から活動というところが良かった。我々おっさんの朝は早い。友人は最近早起きになったといっているが、自分は昔から５時起きは当たり前で最近は３時頃に目が覚める場合もある。子供の頃から早朝練習なんぞやっていたので朝は強く、目覚まし無しで必ず起きる。そして目が覚めると同時に仕事開始。寝起きは抜群に良いというか良すぎるくらい。しかし人生表裏一体、夜は極端に弱い。９時を過ぎると睡魔が訪れ油断すると転寝してしまうので、仕事が終わるまでは気合が必要。日付を超えることは殆ど無いので長生きするらしい。
選手時代は練習しなければいけなかったので、当然体も疲れ、日課の昼寝も仕事のうちだった。良い子の時間夜８時台から寝るときもあり、９時以降に電話を掛けてくる友人はいなかった。あの頃は１日１０時間睡眠で体調がよかった。今はさすがに昼寝ができず、睡眠時間も短くなったが、１０ｔｏ５の睡眠がベスト。冬なのに一人サマータイム。歳をとると徐々に太平洋を渡り日付変更線に近づいているようだ。どこまで早起きになるのか？ある意味楽しみ。