今年最後の仕事
2025年12月28日 日曜日
おかげさまで今年も楽しく働かせていただき、今日が仕事納めとなりました。
昨夜から県一周450㎞ライドに挑戦している常連のSさん。今日一日は、休憩時間に送ってくる位置情報を楽しみにクラブのみんなで応援しています。
流石に450㎞なんて俺も走ったことは無い。睡眠不足に弱い時点で恐らく無理。外気温0度で深夜に走ろうなんて考えもつかないが、Sさんはやる。自分への挑戦と、若者への体を張った手本となるべくやる。敬服する。
目標を持ち行動する人は1割。さらに継続する人はその1割ともいうので、ほぼほぼ99%の人は自分で決めたこともできない。辛い練習になると尚更できない。
でもSさんは違う。年齢に抗うように55歳の最後を飾る挑戦に出た。日頃もAECのトレーニングルームで練習を継続している。俺は背中を押して方向を示すだけで、やるのは本人の意志だ。
中学生の頃、目的地まで徹夜で電車や船を乗り継ぎ、200㎞程走って帰ったことがある。疲れと眠気に勝てず居眠り運転し、何度も道路から落ちそうになった。当時はスマホもライトもサイコンも無く、日時計を頼りに走る原始人みたいなものだった。
子供とはいえ自分の限界に挑戦した経験は、我ながらよく無事に戻れたと思うが一生の宝になった。ただの観客で挑戦しない者には分からない。
同じく少年のような冒険心を持つSさん、居眠り運転は危険なので疲れたら休んでくださいね。そして今夜無事帰ってきてください。今年最後の仕事、店で待ってます。
今年も残り僅か
2025年12月21日 日曜日
あっという間に今年も師走。AECの営業日も残り一週間ほどとなりました。
今年もいろんなレースや自転車イベントに関われたし、ツールド九州の佐世保クリテリウムの手伝いにも結構なエネルギーを注いでいたら、1年経つのがあっという間。
変化と刺激が楽しい一方、規則正しい単調な日々の大切さを改めて感じた年でもありました。
年初からクラブAECには中学生のメンバーがぞろぞろと増えて来て、今では子供の面倒を見る時間の方が多いくらい。現役引退した選手の務めとしては還元と伝承が理想なので、面倒臭いは有難いと同義語なのかも。
ともかく今年も残りの10日ほどを実り多い単調な日々にできるよう努めます。
女子マネージャー
2025年12月14日 日曜日
高校生の頃、今とは違って女子選手なんて日本に僅かにいるくらいだった。トラックレースは男ばかりが当たり前で男だけの世界。
部室は下半身丸出しで着替えるし、汗臭くむさ苦しい倉庫。ジャージやパンツや学制服がぶら下がっている。誰がどう見ても女子の居場所は無い。
そこに俺はマネージャーを入れようと考えたことがある。マネージャーと言えばもちろん女子マネージャー。具体的な仕事は何ひとつイメージせずに「いたら助かるんじゃないか?」と。
他の部活には当然のようにいるのに自転車部にいないのはおかしいと思い、先生に進言した。先生に話を持って行くのはいつも俺。「先生、マネージャー募集しましょう」
「そがんと要らん!」先生激怒し全力で一喝。男子高校生の夢は儚く散った。計画が甘かった。
それから数十年。うちのクラブには大勢の女子マネージャーがいる。中高生の保護者なので、女子高生マネージャーではないが、俺からすると皆さん若い女の子。
練習に食糧、飲料、氷やタオルとなんでも準備してくれる。車で伴走や送迎だってしてくれるからすごく助かっている。主婦経験者なだけあって皆さん気配り万全で至れり尽くせり。最強の女子マネージャーである。
過保護にならない程度のサポートは本当にありがたい。それに華やか。子供はどうせ一人じゃ生きていけないんだから「ウザい」とか言わずに感謝しろよ。
金子みすゞ
2025年12月09日 火曜日
店を構えているといろんなお客様がいらっしゃる。地域柄外国人客も多く日本人との考え方の違いを感じることも多い。どちらが良いとか悪いではなく、人は環境が作るというから単に「なるほどね」という感じ。
それは職種や年代で感じることもあり、デジタルネイティブ世代の常識と俺らの違いにもある。俺ら携帯電話もPCも30年以上使っているはずなのに、それ以前の思考が残ってる。
そんな違いの一つに、店頭で商品の写真を無断で撮影してネットショップで検索しようとする方がいる。「それはご遠慮ください」とはっきり言うようにしているが、 こんな狭い店じゃバレバレなので、せめて自宅でやって欲しい。
また、スマホで開いたネットショップのサイトを見せて「この商品どう思います?」とか聞いてくる方もいる。「安全性を含め他店の商品をうちが判断はできません」と言う。「買って持って来ても十分な対応はできません」とも付け足す。安くて危険なパチモンいくらでもあるからね。
もちろん悪意が無いのは分かるが、一応うちは販売店。中古品の斡旋業者でもないし、便利屋でもない。うちにもあるのに余所で買ってきた商品を取り付けて来られると残念な気持ちにもなる。相談だけ受けて「ではそれを余所で買います」と言われた最悪の経験があるが、値札しか見えない人もいるのでそういう付き合いになるだけ。
他店購入パーツの組み換え工賃はうちで買うより当然高くつくし、ものによっては不可能もある。それが分かっていても持ち込む方は腹を括っているから問題ない。気持ちよく引き受けることにしている。
先日の外国人は何度もネットでパーツを間違って購入し、その度に買い直し。無理だと思うと伝えても、どうしてもそれを取り付けたかったらしい。こちらもそのチャレンジ精神に感心し何度もトライ。結局無理で元に戻ったが、不可能な戦いに挑んだ戦友のような気分になって最後は握手を求められた。
いろんな考え方の違いを楽しんでいる。みんなちがってみんないい。
一度は教えとく
2025年12月03日 水曜日
夏になると店頭の日除けを出して、11月のツールド沖縄から戻った頃に幕を降ろす。
このメッシュシートはとても効果的。張れば夏の暑さを和らげ、外せば冬の日を屋内に入れてくれる。
ただ、毎年収納時には数カ月間の汚れが積もっているので掃除が大変。脚立に上って洗剤使ってブラッシング。ホースを引っ張り水しぶきを浴びながら中圧洗浄。
バケツとブラシを持って脚立に上るのも危ないお年頃になってきたので、来年は楽できる道具揃えようかな。
水圧で汚れが落ちるのが気持ちよくてどんどん調子に乗ってきた。建物や窓だけでなく周囲の歩道まで掃除しだして止まらない。
掃除中、近所の女子大生が素手で自転車に乗っていたので「素手は寒いでしょう?」「はい、寒いでーす」との会話をしたが、チラリと水に濡れた俺のゾウリ履きの素足を見られた事に気付き、「いやいや俺は大丈夫なんです」と一人言い訳してしまった。絶対変なおっさんだと思われたはず。
2日後は中学生のマンパワーを借りて日除け幕を撤去。俺一人でやる方が早かったみたいだけど、なんでも経験だからとやらせてみた。中学生くらいだと脚立に上ったことも無いし、学校で雑巾掛けもしないらしく絞り方さえ知らない。
子供の頃に一度やっておけば、大人になった時要領良くやれる様になるだろ。見てると不器用でもどかしいが、手を出さないことが彼らのため。
おっさんは技術を伝える代償に楽させてもらうのが恩送り。あとは自らやって覚えろ。
