教師をされているお客様と話をしていると、教頭先生が自分の事を知っているらしい。

まさかと思い教頭の名前を聞くと、それは忘れもしない中学時代の体育教師。あれやこれやと昔の記憶がよみがえってきたぞ。

新卒で赴任してきた先生は熱血スパルタで、冬になると上半身裸で授業を受けた。始業チャイムが鳴るまでに準備運動を済ませ、整列し直立不動で先生を待つ。行動はすべて５分前。移動時は必ず駆け足、掛け声。声が小さいとローキックをお見舞いされ、動きが緩慢だとボールをマシンガンの如く投げつけられる。返事は常に「はいっ」のみ。「無言」と「言い訳」はありえない。下手な口答えは背負い投げと引き換えになる。

なぜ３０年も教師をクビにならずにいられたのか不思議だが、情に厚くて生徒の信頼は抜群だった。もちろん自分も大好きな先生で、あの厳しさに憧れたものだ。授業が終われば生徒に囲まれるタイプで、今も同じように授業をやっていると聞いて嬉しくなった。

大きな声を出せない、挨拶ができない子供が多い時代の中で、貴重な存在の本当の「先生」だと思っている。是非この店に遊びに来てください。金田家にも教え子がいます。

遥か遠方から遊びに来てくれた若き友人。幾度と無く電話で話しているが、会うのは数年ぶり。これまで仕事と勉強に打ち込み、殆ど県外へ遊びに行く機会は無かったらしい。

日頃の仕事っぷりに報いるためにと、親友の社長が超多忙な仕事の合間を縫って、社員の娘達を佐世保まで送り出してくれた。同年代の秘書ともうち解け、ほんの短時間ではあったが、密度の濃い旅を楽しんでくれたようだ。

おっさんは日頃聞くことができない乙女らの話を肴に夜遅くまで食事を楽しんだ。異業種、異国、歳も離れた娘達と奇跡の確率で一緒に酒を酌み交わす。

これが自分の過去の積み重ね。労働の対価として得た時間とお金を一期一会の道具として使う。過去の話は忘れるし、物は得たり離したり。人の巡り合わせも永遠は無いと分かっている。それでも今、この刹那を楽しめるのが幸せ。

秘書は俺を「快楽主義者」と呼ぶが、自分は最近やたらといろんな人から「美人秘書」と呼ばれている。最初はうつむいて謙遜してたが、このところ頻繁に鏡を見てる様な気がするのは何故？

正直お前の店は所詮道楽でやっているだけだ。休みが多すぎる。会員になっても損みたいだから止めとく。と言う趣旨のメールを匿名でいただきました。

私も正直に言います。確かに週に２回くらいのペースで店は休んでいるし、好きなことをやりたいようにやっているのは間違いありません。自己満足のために仕事をやっています。でもそれが何か問題あるのでしょうか？

自分が好きな道を仕事として楽しみながらやりたいようにやる。生きたいように生きる事は多くの人が目指すところではないでしょうか？そうなるために自分も子供の頃から歯を食いしばって頑張ってきた自負はあります。そしてこの生き方に共感して会員になってくれる方々もいますし、仕事だって人並み以上に朝から晩まで働いています。

サラリーマンなら当たり前の休日を作って批判され、自分の思い通りにならないからと、こういったメールを送られるのはお門違いです。他人が期待に応えてくれそうにないからと愚痴を言う前に、自分で世界を変える努力が先だと思います。

これからも自己満足のために生きるつもりだし、自分と縁を持った方々が幸せになることが己の満足だと思っています。

残念ながら今回メールをいただいた方とは、話をする前に縁が無かったのかもしれません。

悔しいけれど、おっさんになったと感じる時は老眼ばかりじゃない。

電気製品の機能をすべて把握できなくなった。というより理解する気が無くなった。

以前は取説を読破し、全部を使いこなせるようにならないと気が済まないくらいで、機械いじりは大好きだった。それだけ暇だったのかもしれないが。

それが今ではどうだ。説明書なんて読むのも嫌(見えないし)で、直感でいじりまくる。しかしテレビにハードディスク、ＤＶＤ、チューナーなんてリモコンがごろごろあったんじゃ使い方が分かる訳がない。こっちの電源入れて、入力切り替えて、あっちのボタンでデジタルに変えて・・・・・・・なんて憶えきれるか！

そんなの考えるくらいならテレビは見なくて良し。昔のようにつまみを引っ張ってチャンネルぐりぐり回してた方がよっぽどまし。技術が進歩してるのは分かるが、便利になっているのか不便になっているのかよく分からん。

時代をリードする人間に合わせ、頭を使う者だけが便利さの恩恵を受ける。単純→複雑→単純→複雑・・・・と繰り返すが、本当はもっとシンプルで単純な方が、心に響くモノになる気がするし、一部の人だけじゃなく、幅広く人の役に立つと思う。

次はスマートフォンなんて考えずに、ボタン３つの「らくらくフォン」にしようかと本気で考えている。