年度の変わり目は何かと忙しいし税率は変わるし、春になると自転車乗りが増えるので仕事もちょっと増えた。忙しいのは有難いことだが、おっさんの体にはこたえる。

こんな時こそ過去の経験が役に立つのだ。疲れる前に疲労回復系のサプリメント大量投与。　おっさんは何時に寝ようが目覚まし無用の５時起床。選手時代は昼寝も合わせて１０時間ほど寝ていたから６、７時間程度じゃ寝不足だけど、これがあればロングスリーパーの俺も大丈夫。 このサプリを飲みだしたらみんな手放せなくなる。

はじめてこれを飲んだのは、プロロード選手から「毎日子供の頃に生まれ変わる」と勧められて。子供のように元気になれるならとやってみたら確かに疲れが残らない。以来大事な時は疲れが無くても飲むようにしていた。

寝不足が続いた秘書に一度飲ませたら、あまりの効き目に驚いた。それからは練習後と寝不足の日、疲れた日の特効薬として持ち運んでいる。市販の栄養剤より断然安くて効くから飲まない手はない。

大量の汗をかく時期になってきたので、普段から水代わりに飲んで疲れない体にしておくドリンク類もある。食事する間が惜しい時にエネルギーチャージできる補給食もある。　ハードなスポーツに必要なサプリ類は、寝不足にも仕事疲れにも飲み過ぎにもよく効く。　そして何もしなくても疲れるおっさんにももちろん効く。

というわけで今日もアミノ酸やクエン酸飲みまくる。

前回の続き。

２０年ほど前にもクランクを交換するタイプのパワーメーターを使おうかと考えた時期があったけど、当時は２００万円超。どういう物かもよく分からず見送ったが、１０年後には値下がりしてプロロード選手が使っているのを普通に見ていた。でもピスト主体の練習をしていたので、この時も手に入れることは無かった。

ところがそれから更に１０年、ＮＪＳで統一されたピストにまたがる機会は無く、豊富な最新機材を使えるロードバイクがエクササイズツールとなった今、ついにその時は来ましたよ。「今更か」という突っ込みはさて置き、とにかくここで試してみることになった。人生はタイミングが大切。

使っているのは「パワータップ」と「パワーキャル」。ＡＮＴ＋で出力他様々なデータを飛ばす。価格も２０年前の約１／２０。パワーキャルに至ってはそのまた１／１０なのに出力も測定しながら走る事ができる。もちろんＰＣでの解析も。

今や誰もが使えるトレーニングツールとなったパワーメーター。使い方さえ理解すればゲーム感覚で練習できる。頭で考えるトレーニングをしたい人の必需品となった。

秘書と走る時などパワータップホイールとパワーキャル（心拍計として）を装着させ、俺のバイクにジュール（モニター）を取り付けることもある。一緒に走りながら秘書の体調をモニタリング。当然情け容赦ないムチが入る。　悪魔の道具を手に入れたようで楽しさ倍増です。

パワートレーニングに興味がある方はパワータップ正規販売店の当店までどうぞ。

昨年から走りに行く時にはパワーメーターを着けている。レースを走る予定がある訳じゃないし「何のため？」と聞かれたら相変わらず「念のため」としか答えられないが、面白いからしょうがない。

サイクルコンピューターなんてなかった時代、フラッシャー付きのデコトラみたいな自転車に装備されたスピードメーターは少年たちの憧れだった。その小僧がロードレーサーに跨るようになってしばらくすると、正に本物のコード付きスピードメーターが自転車に取り付けられることになる。当時「サイクルコンピュータ」などと呼ばれたかどうかは記憶にないが、手に入れたデジタル表示のそれは最先端のトレーニング機器。以後必須アイテムとなった。

その後「心拍計」なるものが輸入され、新し物好きの若者は高価なハートレートモニターを手に入れ、周囲の？？？？な視線も気にせず書籍片手に解析した。それがあるだけで練習に行きたくなり、辛い走りも楽しく感じた。まだ使用する日本人はほんの一部のトップ選手程度だったと思うので、着けて走るだけで強くなると思ったら、そうはイカのなんとかで当たり前である。しかし一人の練習にはかなり重要な役割を持っていたので無駄ではなかったのは間違いない。

その後もパソコンで解析できるハートレートモニターやサイコンなどいくつも使ってきたが、いずれも「走って楽しくなる」と「強くなるのが見える」から。　その延長でパワータップをおっさんが装着するに至っている。

長くなったのでパワーメーターについては次回。

冬は自転車に乗る人が減っているみたい。暖かい季節と比べると日曜日に見かけるライダーも少ないし、クラブのメンバーでさえ練習会の出席率が下がっている。

そんな中マメに走りに来ている数名。夜は屋内トレで地道に脚力アップ、スキルアップ。この季節だからできる事を今のうちに積み上げておく。どうせ春には走りだすのだから、早目にスタート切っておいた方が断然楽なのにね。

趣味にシーズンオフは無い。この機に乗じて自分だけでも走れるようになっておきたいところだが、今年に入って古傷が痛む日が多く思うようにいかない。釘とボルトで固定した股関節に注射針を刺すような痛み。肘も膝も足首も・・・・・。　赤外線治療なんてやって骨が燃えたら困るので病院には行かない。気合で自然治癒力に頼りつつ必ず来る春を待つ。

体は動くうちが華。元気な人は走っておくべし。

春と言えば今年は消費税アップ。為替が円安で自転車関連もすべてが価格上昇気味です。そして４月からは更に３％アップ。春が来てほしいような来てほしくないような・・・・　こうなれば必要なものは今のうちに買っておくしかない。カンパの製品も３月からはグイッと値上げなので、自分の分も秘書の分も今のうちに買い占めておかねば。

今何かを検討中の方はタイミングを外さぬ様、お早目にお知らせください。

展示していたＭＵＵＲ（ミュール）のカーボンホイールが欲しいと言われたので「分かりました。取っておきます」と言ったはいいが、その後立て続けにあと２人から頼まれる。

キングの所へ電話すると良い新型があるという。「キングが言うなら間違いないでしょう。それ頼みます」。その後「納期教えてください」とメールを送ったら返信より先にホイールが送られてきた。はやっ！

忙しい人にこそ大事な仕事は頼めというが、三浦さんあれだけ忙しいのにどんだけ仕事早いんですか？つべこべ言わずに現物見てみろという事か。確かに百聞は一見にしかず。百戦錬磨の経験を持つ選手が選ぶ機材は、カタログ数値以上の信頼がある。これまでも記事と選手の声の違いをたくさん聞いてきただけに「ダバダー（違いが分かる男）」の声は大切にすることにしている。

俺もリアクションは遅い方ではない。すぐに電話すると比較テストや実際に自分が使っての性能を十分聞かせていただいた。これまでのホイールも使ってみたが、ＭＵＵＲは価格以上に走るものばかり。　キング手組のニューホイール楽しみです。

いよいよあと一週間、次の日曜日は待ちに待った沖縄でのレース。一年前と比べクラブアルカンシェルのメンバーも増え、皆と走りお互い教え合うことで成長スピードも上がってきた。

去年の暮れに後輩選手から教えてもらいずっと欲しいと思っていたトレーニング器具。時期尚早と我慢していたが更にメンバー増加の予定が入り、現メンバーの次なるステップも見据え、好奇心と物欲に負け、秘書いじめの道具を増やすため、その他諸々意を決してトレーニングルームに導入した。

「ワットバイク」　イギリスの自転車競技連盟が開発に協力し、イギリス、フランス、オーストラリアなどのナショナルチームが使用する優れもの。　当然日本のトッププロも注目し、有名選手が次々と結果を出したこともあり現在７０名ほどのプロ選手が使っているそうだ。まさにリーサルウェポン。

何といっても走行感が実走と同じ。これまでの屋内での練習感覚を覆す乗り味で、走った後に体に残る感覚が他とは違って屋外を走った時のそれ。バンクを走った後に近い。

それと画面にリアルタイムでペダリングスキルが表示されるため、前後左右のバランスや無駄な力を掛けている場所まで一目瞭然。パワー、スピード、ケイデンス、心拍などなど必要な情報が見やすくできているので乗ってて面白い。

俺と秘書もすごく気に入った。秘書など思わず家に欲しいと言いだしたほど。よしよし大丈夫だ、おまえはここで毎日しごいてやるから心配するな。

こんな片田舎の自転車屋。狭い店内の半分はトレーニングルームに占拠され更に狭いが、都会の高級スタジオに負けない設備。あとはマッサージ器でもあれば完璧か。一層充実した内容でメンバーを苛め・・・いやシゴキ・・・いや鍛え・・・いや応援します。

スポーツなんだから我流でなくクラブに入って基本から覚えることをお勧めします。　初心者だからと迷っている方も大歓迎。変な癖がつく前の経験が浅い人ほど伸びしろは大きいです。

ワットバイクでのトレーニングの感想は沖縄後にでも紹介します。