スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

古いものが次々と

探し物を取り出そうと倉庫をごそごそやってたら懐かしいものが出てきた。

一つ目は90年に前橋で開催された世界選手権を見に行った時の紙袋。当然参加はできなかったが、世界一強い選手の走りをこの目で見たいと思い、数日滞在してレース観戦してきた。

フューブナー、キリチェンコ、エキモフ、ベルツィンなどの走りに感動したのを覚えている。スプリント3位決定戦で、あまりの牽制スピードで何度も何度もバンクから滑り落ちた末に勝ったフィードラーとは、それから10数年後一緒にバンクを走る機会があり、他にも世界戦や五輪の金メダリストらと夜の宿舎でいろんな話をすることになった。ああ懐かしや。

次にこのうちわはすっかり忘れていたが、全日本選手権11連覇した沖美穂サン。沖縄で合宿してた頃貰ったような気がする。勝負に対する貪欲さと熱意と意志の強さを覚えている。数年前久しぶりに再開した時は競輪学校の教官になっていた。さぞや厳しかろう。

それから出てきたのは、これまた懐かしいシューズの箱。今では見ることがなくなったデュージー。何十足も履きつぶした愛用シューズだった。

今はカーボンが当たり前のシューズも、昔はたわみを無くすために分厚い革を張り合わせたり鉄板入れたりと迷走していた。フジタからピエトロのイタリアンシューズに履き替えた時、その無茶苦茶穴ぼこのデザインとソールの反りに自転車のカッコよさを見つけた俺。シューズが芸術品だった。

そこに木底という斬新で軽量なシューズがある事を知った俺は当然飛びつく。しかも釘で打たないシュープレート可動式!おおっかっこいい! 「夏でも冬でもトラック選手なら裸足で走らんかい!痛いだのキツいだのごちゃごちゃいう奴は履くな!」とでも言いたげの木製ソール。プロの道具って感じがした。

「木底って下駄かオランダの民芸品やんけ!」とか言う突っ込みが頭をよぎることもなく、あのダイレクト感に心底ほれ込んでいた。長距離走って足裏がしびれようと、木底が割れて足が挟まろうと、ずっと使い続けた。

古い自転車グッズは、まだまだいくらでも出てきそう。

8月1日よりツールドおきなわのエントリーが始まります。興味ある方は早めに連絡ください。

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

〒858-0925
長崎県佐世保市椎木町533-5
電話:0956-48-4131
建物裏側に駐車場有り
営業時間:
10:00~12:00
13:00~19:00 

Translate »