スポーツエイドステーション アルカンシェル/長崎県佐世保市

雨の日の過ごし方

よう降る。今年の梅雨は本当によく雨が降る。一昨日の雨は50年に一度の大雨だったとか。

梅雨時に雨が降らなかったり暖冬冷夏で「らしくない」よりも、四季がはっきりしている方が日本に生きている実感がするしその時々の記憶にも残るので好き。思い出のあの日はとても暑かったとか、土砂降りの中を走った記憶とか。原始感覚の「におい」と同様、天候は出来事とセットで感情に記憶される。

こんな雨が続く日でも自転車選手は練習さぼってばかりじゃいられないので、何なりとトレーニングを考えるもの。AECのようにローラー台やパワーマックスにワットバイクに・・・・と機材が揃っていれば雨の日も安全に効率的にトレーニングすることもできるが、毎日毎日じゃ飽きてくる。 自分が選手時代は電動ローラーやウェイトトレーニングの器具も割と豊富に持っていたけど、雨が続くと走りに行っていた。

梅雨の時期ハマっていたのは、ある山道。 着替えと雨天用レーサーシューズ、バスタオルにシューズカバー、濡れたウェアを入れるビニール袋や自転車の汚れを落とすウェスなども放り込み、車にピスト(もちろん前後ブレーキ装着)を積み込んで、山のふもとまで行く。覚悟を決めたら駐車場で自転車を組み立て走り出す。この時レインシューズカバーが重要で、足首に跳ね上がる泥水に混ざった小石がシューズに入らないようにしておかないと走りに集中できない。

ウォームアップが終わると10分ほどの山道をタイムトライアル。周回コースなので、ゆっくり下っては再度タイムアタック。これを気が済むまで繰り返す。気が済んだら休憩後にもう一本。どんなに土砂降りでもいくら汗をかいてもどうせ濡れるのだから関係ない。車とすれ違うことも殆ど無い田舎道なので、自分の走りを見直しながら集中してトレーニングできる。 梅雨が明けると暑くなり、体が熱を持ちすぎて同じことはできないが、この時期だから涼しく走れる。 一年中で今がベストのトレーニングだと思ってやっていた。

梅雨の数週間で体を絞り、「こんな時に走っているのは俺ぐらいだろ(ニヤリ)」と自分に酔うこともできる。これが選手にとって必要な根拠のない自信につながる。もちろん根拠もある。

そして梅雨が明けると無駄に暑さで疲れないよう、エアコンの利いた部屋でトレーニング。

たった90年か100年の人生で自転車に乗れる時間はほんのわずか。色々やってみたい方はクラブで一緒に走りませんか。 引き出し準備して待ってます。

スポーツエイドステーション
アルカンシェル

〒858-0925
長崎県佐世保市椎木町533-5
電話:0956-48-4131
建物裏側に駐車場有り
営業時間:
10:00~12:00
13:00~19:00 

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